妊娠初期にに多くなる臭いおならの対処法

妊娠初期に臭いおならがたくさん出る|腸内環境の悪化が原因

妊娠をすると、お腹が大きくなるだけではなく、体質が変化したり、食べ物の好みが変わるなど、様々な変化が現れます。変化の1つに、おならに関するものもあります。回数が増えることもあれば、ニオイがきつくなることがあります。

 

 

妊娠をすると、お母さんの体はお腹の赤ちゃんのために栄養や水分を体内に蓄えようとします。この変化を起こしているのが、女性ホルモンの1つプロゲステロン(黄体ホルモン)です。

 

このホルモンは妊娠を維持するために重要な働きをしています。その反面、内臓の働きを低下させ、大腸の動きを鈍らせたり、水を体内に溜め込もうとします。すると、排便の回数が減ったり、便が硬くなりやすくなります。

 

 

便が長い間、お腹の中に留まっていると、腐敗を起こしたくさんの臭いガスが作られます。これが妊娠すると臭いおならが、たくさん出てしまう原因です。

 

 

体が変化するから仕方が無いと分かりながらも、どうにかできるのであればどうにかしたいですよね。方法は2つあります。まず1つが、臭いおならを作り出す食べ物を減らすこと。そして、もう1つが腸内環境を整えることです。

 

 

臭いおならを作る食べ物を減らす

オナラは、私たちが口にしたものが大腸の中で、発酵や腐敗したときに作られます。つまり、食べたものによってオナラの質は変化します。

 

 

おならと言えば、思いつくのがイモ類だと思います。焼き芋を食べたときにオナラがたくさん出ることを経験した人も多いと思います。しかし、オナラの量は増えますが、意外と臭くないです。

 

 

では、臭いおならを作り出す食べ物は何かと言うと、肉や卵などの動物性タンパク質です。発生量は少ないですが、臭いガスを作り出します。動物性たんぱく質は大腸の中で、腐敗します。このときに、腐った卵のような臭いガスが発生してしまいます。

 

 

また、もともとニオイが強いネギ、ニンニクなどなども食べ過ぎるとおならが臭くなります。動物性たんぱく質や臭いの強い食べ物を減らすだけでも、かなり改善します。

 

 

腸内環境を改善する

腸内には100兆個以上の腸内細菌が住んでいると言われ、その中には善玉菌と悪玉菌がいます。

 

 

 

善玉菌は食べ物のカスを発酵させて、ニオイがあまりないガス(漬物のようなニオイ)を作ります。悪玉菌は食べ物のカスを腐敗させて、腐った卵のようなニオイの強いガスを作り出します。

 

 

また、善玉菌が大腸の中にたくさん住んでいると、大腸の動きは活発になり、お通じがスムーズになります。逆に、悪玉菌が腸内にたくさん住んでいると、大腸の動きは鈍くなり、お通じの回数が減ってしまいます。

 

 

腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす方法

オナラのニオイには、腸内細菌(悪玉菌、善玉菌)が大きな影響を与えることが分かっていただいたと思います。次は、善玉菌を増やして、悪玉菌を減らす方法です。

 

 

  • 食物繊維をたくさん含む食べ物を食べる

穀類、野菜、豆類、昆布、わかめ、果物、こんにゃくなどに多く含まれている食物繊維。便秘改善に効果があることは、よく知られていますが、オナラのニオイも減らしてくれます。

 

 

食物繊維は善玉菌の栄養源となり、善玉菌を元気にしてくれるからです。さらに詳しい内容はこちらの記事に書いています。

 

 

  • 乳酸菌をたくさん含む食べ物を食べる

善玉菌の1つである乳酸菌をたくさん摂ると、腸の中が善玉菌の住みやすい環境になります。乳酸菌はヨーグルトやチーズなどの乳製品、納豆、味噌、漬物、キムチなどの発酵食品に多く含まれています。

 

 

しかし、乳製品に含まれている動物性乳酸菌は胃酸でほとんどが死滅してしまい、生きたまま腸に届きません。そこで最近、注目されているのが発酵食品に含まれている植物性乳酸菌です。

 

 

植物性乳酸菌は、生命力が強く胃酸で死滅しないため、生きたまま腸に届きます。最近は、ヨーグルトでも植物性乳酸菌を含んだものもあるので、上手に利用してください。

 

 

ただし、生きたまま腸に届いた乳酸菌も大腸にとってはすぐに排泄されてしまうので、毎日食べ続けることが必要です。

 

 

  • 腸内細菌を増やすオリゴ糖を食べる

大豆、たまねぎ、蜂蜜、牛乳、バナナなどに含まれているオリゴ糖。このオリゴ糖は、 善玉菌の1つビフィズス菌の大好物です。なので、オリゴ糖を摂ると腸内のビフィズス菌が元気になり、数がどんどん増えます。

 

 

オリゴ糖は、胃や小腸で消化吸収されずに、そのままの形で大腸に届くので、効率よく善玉菌を増やすことができます。さらに体内に吸収されないので低カロリーです。妊娠中は体重管理も必要なので、これは助かるではないでしょうか。

 

 

しかし、オリゴ糖は食べ物には微量しか含まれていないので、食事だけで1日に必要な量を摂るのはなかなか難しいです。そこで手軽にオリゴ糖を摂るには、製品化されたものを利用するのがお勧めです。

 

 

 

オリゴ糖詳細については、こちらの記事にまとめました。