一週間便が出ていない|便意を取り戻して頑固な便秘を解消する
健康的な人は腸内に一定以上の便が溜まると、腸の壁が刺激され便意を感じトイレに行きたくなります。しかし、便意を我慢してしまったり、下剤を頻繁に使っていると便意を感じにくくなります。
週に一度しか出ない、色々な解消を試したけど全然改善せず、長期間悩んでいる人などは、便意を感じにくくなっていることが多いです。このような人が、下剤を止めてしまうとまったく排便が無くなり、膨満感や腹痛など症状は悪化します。
便意が無い頑固な便秘の人は、生活習慣改善と併せて便秘薬を上手に利用することが大切です。
ラキソベロン
妊婦さんが便秘になると産院から処方されることが多いラキソベロンは、液体の薬なので症状によって微調整できるので便利な薬です。また、腸からの吸収がないので赤ちゃんへの影響がないので安心して使えます。
ただし、一度に使う量が多すぎると強い作用が起こり、子宮が収縮して痛みを感じたり、切迫流産になる可能性があります。また、長期間飲み続けると、薬に依存してしまい排便力がどんどん衰えるという悪循環に陥る可能性があります。
坐薬
長期間便が出ていないときは、固まった便が肛門を塞いでいる可能性があるので、坐薬を使ってまずは排泄させる必要があります。レシカルボン坐薬は、腸内に挿入すると炭酸ガスが発生して、腸内を刺激し、排泄を促します。自然に近い排便なので身体への負担がほとんどありません。浣腸は坐薬に比べ刺激が強く、子宮収縮を起こしてしまう心配があるので、妊婦さんにはほとんど処方されません。
酸化マグネシウム
ミネラルの一種であるマグネシウムは、腸の動きを良くする働きがあります。また、水分を引き寄せる働きがあるので、便を柔らかくすることが出来ます。
下剤を上手に使い、同時に食事を初めとした生活習慣を改善を行うことで、薬による副作用を抑えながら、徐々に自力で排便できるようにしていきましょう。もちろん、安全な薬と言われるものでも独自の判断ではなく、主治医に相談して服用してください。