便意 出ない

便意があるのにちょっとしか出ない|食物繊維をたくさん取ってください

食べ物は、胃や小腸などで消化吸収され、残った食べ物が大腸に届きます。大腸に届いたばかりの食べ物は水分をたっぷり含んだ、さらさらの状態です。大腸の中を通る間に、水分が吸収され、徐々に便の形になっていきます。

 

 

通常であれば、練り歯磨き程度の硬さでバナナ状の便になります。しかし、何らかの原因で便意含まれる水分が減ってしまい、カチカチの便になってしまうことがあります。硬い便は、滑りが悪いので排泄が難しくなります。

 

 

そんな時に、便意があるのにトイレに座ってもなかなか出ない、出てもコロコロうんちがちょっと出るだけ、トイレが終わってもまだ残っている感じがする などの症状が出てしまいます。

 

 

スッキリするためには、便に含まれる水分を増やすことが必要です。そのためには、水分補給をしっかりして、食物繊維、特に水溶性食物繊維を積極的に取ってください。

 

 

こまめに水分補給

1日に1〜1.5リットル程度の水を、こまめに補給してください。こまめに取る理由は、一度にたくさんの量を取ってしまうと、おしっことして排泄されやすくなるためです。せっかく取っても体内に残らないと意味がないですからね。

 

 

また、水分補給は水か麦茶などノンカフェインのものにして下さい。お茶やコーヒーなどに含まれるカフェインには、利尿作用があるため、飲んでもおしっことして排泄されます。

 

 

1日に1.5リットルの水を取るのは難しいと思われる方もいますが、やってみるとそれほど難しくはありません。例えば、起床後、午前10時、午後3時、朝昼晩の1日3回の食事、入浴前後 このときに、コップ一杯の水を飲むことで、1.5リットルくらいの水を取ることができます。

 

 

ただし、冷えた飲み物はなるべく避けて、出来れば常温のものを飲んでください。体が冷えてしまうと、大腸の動きが低下してしまい便の出が悪くなってしまう可能性があります。

 

 

水溶性食物繊維

穀物や野菜、豆、海草、果物などに多く含まれている食物繊維は胃などで消化されないため、そのまま大腸に届きます。食物繊維は水を保つ力(保水力)が高いため、便を柔らかく保つことが出来ます。

 

 

食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があり、特に水溶性食物繊維を積極的に取ってください。水溶性食物繊維は、海藻類やこんにゃく、果物に多く含まれていて、水に溶けるとゼリー状になり、便の水分量を増やしてくれます。

 

 

さらに、食物繊維は腸内細菌の善玉菌を増やす働きもあります。善玉菌が増えると、大腸の動きが活発になります。すると、便の大腸の中を移動するスピードが速くなるので、硬くなる前に排泄出来るようになります。