胸焼け 便秘

便秘による胸焼け|便の溜まった腸が胃を圧迫し胃液が逆流

便秘が続くと胸焼けが起こることがあります。大腸の中に便が長い間滞在すると、便の腐敗が進んでしまうため、たくさんのガスが発生してしまいます。さらに、便秘のときは大腸の動きが低下していることが多いため、
おならとして排泄できずに、大腸の中にどんどん溜まってしまいます。

 

 

溜まったガスにより大腸が膨張します。膨張した大腸が胃を圧迫してしまい、胃酸や胃の中のものが逆流します。すると、胃酸が食道に留まり、炎症を引起してしまいます。この炎症によって胸焼けが起こり、さらには胃が圧迫されれているので食欲もなくなってきます。

 

 

胃液が逆流して食道が延焼してしまう病気を逆流性食道炎といいます。妊娠後期になると、お腹もどんどん大きくなり、胃はさらに圧迫されるので症状が悪化します。

 

 

逆流性食道炎を防ぐためには

まずは、食生活を見直しましょう。肉や油物など高タンパク、高脂肪の食べ物を食べると、胃酸の分泌量が増えてしまい、症状が悪化してしまいます。さらに、肉や油物は大腸内にいる悪玉菌を元気にさせてしまい、便秘を悪化させてしまいます。

 

 

そこで、肉や油中心の欧米風の食事ではなく、野菜中心の日本食を増やすことが大切になります。日本食には、たくさん食物繊維が含まれているので、便秘解消にもつながります。

 

 

便秘を解消する食事についてはこちらの記事に詳しく書いています。

 

 

次に気をつけてもらいたいことが、食事の後、すぐに横にならないことです。横になると胃が圧迫され、胃液が逆流しやすくなってしまいます。なので、就寝前の2、3時間は食事を摂らないようにすることが大切です。

 

 

また、洋服でお腹を圧迫することも逆流性食道炎を引起すことになるので、なるべくゆったりした洋服、下着をつけるようにしてください。最近は、可愛らしいマタニティーウェアもたくさん売っているので、ネットなどで探してみてください。

 

 

逆流性食道炎に効く薬はたくさんあります。しかし、妊娠中は飲めなかったり、副作用で便秘が悪化してしまうものもあります。もし、薬を飲みたいときは、市販品ではなく病院を受診して、処方されたものを飲んでください。