鉄剤 便秘

妊娠中の貧血の防ぐ鉄剤が便秘を引き起こす|オリゴ糖で便を柔らかくする

血液検査で鉄分不足が発覚すると、鉄剤が処方されることがあります。鉄剤を飲むことで貧血改善ができるのですが、副作用で便秘になってしまうことがあります。便秘になり、ウンチが硬くなることで切れ痔やイボ痔になってしまう可能性も。

 

 

妊娠中の便秘、痔は本当に辛いですよね。でも、便秘になりたくないからといって鉄剤やめるわけにもいきません。鉄分不足になると、めまい、動悸、頭痛が起きてしまったり、お腹の赤ちゃんが発育不足になってしまう危険性もあります。

 

 

さらに、分娩時に陣痛の力が弱くなり難産になったり、大量に出血してしまうなどの悪影響が出るので、主治医の指示にしたがって、鉄剤を飲んでください。

 

 

鉄剤をやめるのではなく、便秘対策をしっかり行うことが大切です。便を柔らかくする、腸内環境を整えて大腸の動きを活発にすることが欠かせません。

 

 

妊婦さんでもできる便秘解消法

 

 

妊娠中でも安心して出来る便秘解消法

水分補給をしっかり行う

体内の水分が不足してしまうと、便に含まれる水分も減少してしまいます。すると、便が硬くなってしまい、排泄するのが難しくなってしまいます。

 

 

特に、妊娠中は汗をかきやすいので普段よりも多めに飲むことが必要です。目安は1日に1.5リットルくらいです。ただ、水分をたくさん取るのではなく、ちょっとしたポイントを抑えることが必要です。

 

 

まず、水分は一度に大量に飲まないこと。一度にたくさん飲むと、おしっこですぐに排泄されてしまいます。コップ一杯程度の飲み物をこまめに飲んでください。

 

 

次に、コーヒーやお茶などカフェインが入っている飲み物は避けてください。カフェインには利尿作用があるので、体内にある水分まで排泄されてしまいます。水や麦茶などノンカフェインの飲みのものを飲んでください。

 

 

腸内環境を整える

腸内には100種類以上の腸内細菌が住んでいます。この腸内細菌の中には、体に良い働きをする善玉菌、悪さをする悪玉菌がいます。腸内環境が整っているとは、善玉菌がたくさん住んでいる状態を言います。

 

 

腸内環境が整っている(善玉菌が多い)と、大腸の動きが活発になり、お通じがスムーズになります。ヨーグルトが便秘に良いと言われるのは、善玉菌の1つ乳酸菌が入っているからです。ただ、ヨーグルトだけを食べていてもなかなか腸内の善玉菌を増やすのは難しいです。

 

 

胃を通るときに、胃酸によってほとんどの善玉菌が死滅してしまいます。さらに、大腸に届いても異物とみなされてしまい、すぐに排泄されてしまいます。そのため、食べ物から取った善玉菌は、なかなか大腸に住み着きません。

 

 

善玉菌を増やすには、体の外からとるのではなく、すでに腸内に住んでいる善玉菌を増やすことが効率的です。

 

 

 

 

食物繊維を多めに摂る

食物繊維は保水性が優れているので、ウンチを柔らかくする、便を増やす、大腸を刺激して動きを活発にするなど便秘解消に効果があります。

 

 

食物繊維には不溶性食物繊維、水溶性食物繊維の2種類があります。不溶性食物繊維は、水に溶けにくいので大腸を刺激したり、便の量を増やして排便を促すことができます。ごぼう、にんじん、キャベツなどの野菜、玄米などの穀類、さつまいもなどの芋類に多く含まれます。

 

 

水溶性食物繊維は、水に溶けてゼリー状になるので、便を柔らかくしてくれます。わかめなどの海藻類、リンゴやバナナなどの果物などに多く含まれます。

 

 

この2種類の食物繊維をバランスよく食べてください。便秘解消のために野菜ばかり食べている人がいますが、逆にウンチを硬くしてしまうので注意してください。水溶性食物繊維はたくさん食べても大丈夫です。

 

 

便を柔らかくする食べ物