ガスが溜まってお腹が痛い|乳酸菌で腸内環境を整える
私達が食べたものは胃や小腸で消化吸収されて、残ったものが大腸に送られます。そして、腸内細菌によって分解されます。このときにガスが発生します。
大腸の中で発生したガスは、ゲップやおならとして体外に排泄されます。しかし、ガスの排泄がスムーズに行われなかったり、発生するガスが多いと大腸の中にガスはどんどん溜まります。すると、ガスによって大腸が広げられるため、チクチクとした腹痛に襲われます。
ガスが溜まってしまう大きな原因は悪玉菌
腸内には、100種類以上の腸内細菌が住んでいます。その中には、善玉菌と悪玉菌がいます。この2つの腸内細菌は、常に数を争っていて、どちらかが増えれば、もう一方が減少します。善玉菌が多いと大腸の動きが活発になり、逆に悪玉菌が多いと大腸の動きが鈍くなってしまいます。
悪玉菌が増えて大腸の動きが鈍くなれば、ガスがスムーズに排泄できなくなります。また、悪玉菌は大腸に入ってきた食べ物のカスを腐敗させて、ニオイが強いガスを発生させます。悪玉菌の数が多ければ、発生する腐敗ガスが増えます。
つまり、お腹にガスが溜まることを防ぐためには、善玉菌を増やして、悪玉菌を減らすことが必要です。悪玉菌も善玉菌も食べ物のカスをエサとしているので、食事に気をつけることが効果的です。
まず、悪玉菌を減らすために、悪玉菌のエサとなる肉や卵などの動物性タンパク質と脂質、糖分を控えめにしましょう。欧米化した食事は動物性たんぱく質と脂質が多いのでなるべく避けて、野菜が多い日本食中心にしてください。
善玉菌を増やすためには、善玉菌の1つ乳酸菌を摂ることが効果的です。乳酸菌は、ヨーグルトやチーズなどの乳製品、漬物やキムチに含まれている発酵食品に多く含まれています。
特に、発酵食品に含まれている植物性乳酸菌は、生命力が強いので、生きたまま大腸に届き、高い効果を発揮すると言われています。最近は、ヨーグルトでも植物性乳酸菌を含んだものが売られていますよね。
また、善玉菌の1つビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖を摂ることも効果的です。オリゴ糖は、胃で消化されずに大腸に届き、ビフィズス菌の栄養源となって増殖させることが出来ます。
オリゴ糖は、玉ねぎやバナナ、とうものこしなどの食べ物に含まれています。しかし、その量はわずかなため、食事で十分な量を摂るのはなかなか難しいです。最近は、オリゴ糖の効果について研究が進み、色々な商品が売っているので、上手く利用してください。