妊婦 便秘 市販薬

妊娠前はコーラックを使っていたけど妊婦でも市販薬は使っても良いの?

長年便秘に苦しんでいて、妊娠前はコーラックで解消していたけど、妊娠した後もコーラックを使い続けて良いの?と悩んでいる人は多いです。コーラックは効果が強く、即効性もあるので使っている人は、妊娠後も頼りたくなってしまいますよね。

 

 

普通にしていても大変な妊娠期間中。お腹の張りや腹痛、トイレに行ってもスッキリ出来なくては、イライラはつのるばかりですよね。便秘やイライラはお腹の赤ちゃんにも悪影響を及ぼすので、早めに解消したいところですが。

 

 

コーラックには全部で6種類あるのですが、ほとんどが刺激性下剤というタイプで、センナやアントラキノン系の成分が含まれています。この成分は効果が強いのですが、副作用も強いです。

 

 

腹痛を引き起こし、使い続けると大腸の機能を低下させ、さらにクセにもなりやすい副作用があります。また、妊娠中は子宮収縮や流産などの危険性があるので、妊娠した後はなるべく使わない方がいいです。

 

 

(コーラックの座薬タイプのものは、刺激性下剤ではなく、副作用もほとんどないので妊婦さんでも使えると思います。ですが、使用する際にはまずは主治医に相談してみてください。)

 

 

コーラック以外にも市販の下剤はありますが、妊娠やお腹の赤ちゃんへに影響を及ぼすこともあるので、使わないほうがいいと思います。

 

 

妊娠中に便秘になったり症状が悪化したら、まずは産婦人科を受診しましょう。主治医が便秘薬が必要と判断すれば、妊婦さんでも使える便秘薬を処方してくれます。

 

 

病院で処方される妊婦さん用便秘薬

病院が妊婦さんに処方できる便秘薬は、ある程度限られてしまいます。主な便秘薬は、母体にも胎児にも悪影響が出にくいといわれるマグミットとラキソベロンです。

 

 

マグミット

昔から使われている便秘薬です。腸内に水分を引き寄せて、便を膨張させ、柔らかくしてくれます。膨張した便により大腸が刺激されて、動きが活発になり、便通が良くなります。錠剤タイプと量を調整できる粉末タイプがあります。

 

 

ラキソベロン

大腸を薬の力で刺激して、便を押し出すぜんぞう運動を活発にして、便通を浴します。液状タイプなので、症状に併せて分量を調整できます。水に数滴〜15滴くらいたらして飲みます。

 

 

妊婦さんにもお腹の赤ちゃんにも悪影響はほとんどないと言われていますが、ゼロではありません。実際に、調べてみると吐き気や嘔吐などが記載されています。また、ラキソベロンに関しては、長期間使い続けるとクセになってしまう危険もあります。

 

 

出来れば薬を使わず自然にスッキリしたい

便秘薬に頼らずお通じを良くするためには、腸内環境の善玉菌を増やすことが必要です。大腸内には数百種類の腸内細菌が住んでいて、この中には善玉菌と悪玉菌、そのどちらでもない日和見菌がいます。

 

 

善玉菌が多いと、大腸の動きは活発になります。さらに、便も柔らかくしてくれるのでお通じがスムーズになります。逆に、悪玉菌が多いと、大腸の動きは鈍くなり、臭い有毒ガスも発生してしまいます。

 

 

善玉菌と悪玉菌は常に争っていて、どちらかの数が増えて優勢になれば、もう一方は劣勢になり数が減ります。ちなみに、日和見菌はどっちつかずな菌です。善玉菌が多ければ善玉菌と同じ働きをして、悪玉菌が多ければ悪玉菌と同じ働きをします。

 

 

つまり、大腸内の善玉菌を数を増やして、優勢にすることが出来れば、腸内環境が整い、大腸の動きが活発になり、お通じがスムーズになります。善玉菌を増やす方法についてはこちらの記事を参考にして下さい。

 

 

→ 腸内環境を整える方法