腹部膨満感で息苦しい|簡単な運動で腸の働きを活発にして解消
食べた物は、腸内で発酵されガスが発生します。ガスは通常、ゲップやおならとして体外に排泄されます。しかし、上手く排泄できないと、腸内にガスが充満してお腹が張り、膨満感を感じます。
腸内にガスが充満してしまう理由は、腸の動きが鈍くなっていることが考えられます。腸の動きが鈍いとガスが上手く排泄できません。また、便の排泄も上手くいかず、便がたまり、ガスの発生量が増えてしまいます。特に、妊娠中はホルモンのバランスが変わったり、運動不足などにより腸の動きが鈍くなりやすいので、膨満感で苦しむ人が多いです。
運動不足で腸の動きが鈍くなる
妊娠中は、つわりで動くことが出来ない、おなかが大きくなり動くことがおっくう、必要以上にお腹を気にしすぎるなど運動する機会を失っていることが多くなります。
体を動かさないと腸の動きが低下、排泄に必要な筋力が低下するため、お腹にガスが溜まりやすくなります。ちなみに、運動不足により筋肉が弱まり起こる便秘を弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)と言います。
運動を始めるのは、つわりが治まり、お腹の赤ちゃんが安定する妊娠中期が最適です。ただし、運動を始めるときには、主治医に相談して許可をもらってからにしてください。
運動は、無理せず、体調が悪くなったらすぐに休みましょう。また、お腹の赤ちゃんへの影響や転倒などの心配があるので激しい運動ではなく、軽い運動にしてください。
そこで、お勧めがウォーキングです。ウォーキングと言っても、難しく考える必要は無く、買い物は車やバスなどを使わずに歩いて行くくらいの気持ちで十分です。
妊娠中は思った以上に疲れやすいので、こまめに休憩を取りゆっくりと歩いてください。腸の動きを活発にするには、一度にたくさんの運動ではなく、長い期間続けることが重要です。
ウォーキング(散歩)するときには、飲み物、ハンドタオル、母子手帳、保険証、財布などは持参してください。妊娠後期になったら、破水する可能性もあるので生理用ナプキンを持っていたほうが安心です。
のの字マッサージ
運動ではないのですが、お腹のマッサージも効果的です。マッサージと言っても、お腹を揉むのではなく、お腹を撫でるだけです。
やり方は、手の平をおへその上に置き、そこからひらがなの”の”を描くように、手を動かします。(おへその下から右腹部、おへその上、左腹部)このマッサージをするときは、お腹を圧迫しないように気をつけてください。優しくおなかを撫でるようにしてください。
運動だけでなく食生活も大切です
運動と同じように、食生活の改善も重要です。食生活を改善すれば、腸内環境が改善できれて大腸の動きが活発になります。便もガスの出も良くなり、お腹がスッキリします。